お料理ビギナーからよく質問に挙がるのが「レシピに書いてある用語が分からない…」というお悩みです。今回はよく使う野菜の切り方に着目し、お料理ビギナーさんでも挑戦しやすい切り方を動画付きでご紹介します。たとえば同じ野菜でもさまざまな切り方「薄切り」「乱切り」「拍子切り」などが登場しますよね。実はこの「切り方」を覚えるだけで、加熱の際の火の通りが均一になり、味のしみ込みもグッとよくなるため、より素材の味わいが楽しめるようになります。
今回は利用頻度の高い野菜から、にんじん・じゃがいも・玉ねぎの切り方をピックアップしてご紹介します。切り方を覚えていろいろなレシピに応用してみましょう。さらに、切り方の名前を知っているとレシピを読むのもスムーズになり、料理へのハードルがグッと下がります。
切り方とポイントをチェック☟
【にんじんの切り方5選】
輪切り
断面が丸い定番の切り方です。厚みによって食感の変化も楽しめます。 🙂
応用としてこれを元に飾り切りや型抜きをしてもかわいく仕上がります。
オススメ料理:筑前煮、鍋料理など
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半月切り
輪切りを半分にした形です。🥕
月の半月に見立てた形のため、この名前がついていると考えられています。🌗
にんじんや大根でよく使われ、味がしみやすく火も通りやすいのが特徴です。
オススメ料理:豚汁、ポテトサラダなど
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乱切り
不規則に切ることで、煮崩れしにくくなります。
切った形は一見不揃いに見えますが、大きさを揃えることで均等に味がしみ込む形です。
オススメ料理: カレーライス、肉じゃがなど
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短冊切り
「短冊(たんざく)」とは俳句や短歌を書く用紙です。
短冊切りはその形に似せた切り方で、食材を薄く細長い四角柱に切ります。
薄くて火が通りやすく、和食でよく登場する切り方です。
オススメ料理:野菜炒めなど
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千切り
目安は4~5cm長さ、1~2mm幅くらいに細長く均一に切ると見栄えがよくなります。
「細くて長い繊維」の意味から繊切り(せんぎり)と表現されることもあります。
オススメ料理:キャロットラペ、ナムルなど
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【じゃがいもの切り方4選】
くし切り
「くし」とは髪の毛をとかす櫛(くし)の形からきていると考えられています。
くし切りはその形に似せた切り方で、加熱した後も形がしっかり残ります。
ホクホクした食感を楽しめる切り方で、オーブン料理や煮込みにも向いています。
オススメ料理:ポトフ、ジャーマンポテトなど
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拍子木切り
「拍子木」とは、お祭りや舞台でカンカンと打ち鳴らす木の打楽器です。
拍子木切りはその形に似せた切り方で、食材を細長い四角柱状に切ります。
棒状で火が通りやすく、揚げ料理にも向いています。
オススメ料理:フライドポテト、肉巻きポテトなど
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角切り
立方体に切る切り方です。
加熱が早く、加熱時間も均一で調理が安定しやすいのが特徴です。
オススメ料理:ポテトサラダ、クラムチャウダーなど
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乱切り
不規則に切ることで、煮崩れしにくくなります。
切った形は一見不揃いに見えますが、大きさを揃えることで均等に味がよくしみ込みます。
丸いじゃがいもは転がりやすいため、先に半分に切って安定させると切りやすいです。
オススメ料理:カレーライス、肉じゃがなど
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【玉ねぎの切り方4選】
くし切り
玉ねぎの甘みを引き出しやすい切り方で、形をほぐして使います。
玉ねぎの大きさや料理に合わせて4等分や6等分など調整しましょう。
オススメ料理:カレーライス、シチューなど
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薄切り
玉ねぎを加熱せずに食べる時にも使える切り方です。
少し辛い場合は、薄切りにした後に水にさらすことで食べやすくなります。
火がすぐ通るため、時短にも◎
オススメ料理:サラダ、オニオンスライス、オニオングラタンなど
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角切り
立方体に揃えて切る方法でみじん切りよりも食感が残るため、
炒めても形が残りやすいです。
オススメ料理:ドライカレー、チリコンカン、ミネストローネなど
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みじん切り
細かく刻むことで旨みがなじみやすく、ソースやハンバーグに欠かせません。
玉ねぎをみじん切りすると涙が出るとよく言われますが、
切る前に冷蔵庫で30分程度冷やすと刺激成分の発生が抑えられて出にくくなります。
オススメ料理:ハンバーグ、つくね、タルタルソースなど
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【野菜は切り方で食感が変わる?】
野菜を切るとき、繊維に沿って切るか、断つかで食感や調理の仕上がりが変わります。
ポイントを押さえると、料理の味や食感をコントロールできます。
【繊維に沿って切る場合】
・シャキッとした歯ごたえが残る
・サラダや炒め物で存在感のある食感になる
・火の通りはやや時間がかかる
【繊維を断つ場合】
・柔らかく、口当たりがなめらかになる
・煮物やスープで味がしっかり染みやすい
・柔らかさが増すため、調理時間を短くできる
【ポイントのまとめ】
シャキシャキ感を楽しみたい ➡ 繊維に沿って切る
味を染み込ませたい・柔らかくしたい ➡ 繊維を断ち切る
さらに野菜の種類や調理法で使い分けると、仕上がりもレベルアップできます。
少し意識するだけで、同じ野菜でも食感や味わいが変わります。切り方で料理の楽しさが広がるため、ぜひ試してみてくださいね。♪



















